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2015年4月25日 (土)

余剰次元

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左の画像の「「余剰次元」と逆二乗則の破れ」という本を読んだ。

この世は何次元か?という話です。

普通に考えたら、縦×横×奥行きの3次元です。

それに加えてアインシュタインにより、時間と3次元空間は独立な関係ではないということで、3次元空間+時間で4次元時空と言われるようになった。

では4次元かと言われると、どうやらそれ以上の次元のようだというのが、20世紀に言われだした。

少し変わるが、この世は4つの力から成り立っている。

その4つとは重力、電磁力、強い力、弱い力の4種類。

重力、電磁力は一般的なところなので説明は置いとくとして、他の力について簡単に説明する。

強い力(strong interaction)は核子(原子核を構成する陽子や中性子)に働く力(引力)です。

原子核は複数の陽子が集まっているにもかかわらず、クーロン力による斥力で分裂しないのもこの強い力によります。

弱い力(weak interfaction)はベータ崩壊(放射性崩壊の一種で、中性子が陽子に変化した時にでる放射線(β線=電子)を出す現象)に働く力です。

で、この4つの力ですが、これらを1つの理論でまとめられるんじゃないかとアインシュタインが言い出しました(統一場理論という)。

電磁力と弱い力に関しては電弱統一理論として、ワインバーグとサラムにより統一に成功しました(ワインバーグ・サラム理論)。

さらに強い力を含めた3つの力の統一理論(大統一理論)はまだ未完成であるが、いくつかもモデルは提唱されてます。

この辺まではなんとか成りそうだけど、重力はなかなか難しそうなのです。

というのも4つの力に比べると、重力だけは格段に力の大きさが小さいからです。

しかし、統一場理論の候補として上がっているものとして超弦理論(超ひも理論、superstring theory)というものがある。

だいたいクオークとか物質を構成する基本単位を考える時、だいたい0次元の点粒子を考えるけど、1次元のひもだと言っている理論です。

ただこのひもの大きさがプランク長(10^(-35)m)というちっこさなので実験で検証できないというのが痛いところです。

で、この理論で行くと整合性を保つためには、次元は10次元となる。

では残りの6次元はどこにいったのかというと量子レベル(プランク長程度)にコンパクト化されていて、小さなエネルギーでは観測できないとされている。

ちなみに原子の大きさは1オングストローム=10-(-10)m=0.1ナノメートルです。

また別の理論として、重力だけ極端に小さいところを考えて、我々の4次元時空は膜(ブレーン)のような時空であり、それと垂直な方向に別次元(余剰次元)があり、重力だけはその次元に伝搬している分、4次元時空での重力は弱いとした理論がある(ブーレンワールド)。

そして、この理論の模型の一つに1998年にアルカニハメド、ディモプロス、ドバリという3人が通称ADD模型というモデルを提唱した。

このモデルに基づくと、余剰次元の数をdとした場合、余剰次元の大きさΛとすると、

Λ=10^(32/d-19)m

となる。

そうすると5次元時空(d=1)だとΛ=10^13m、6次元時空(d=2)だとΛ=10-3m=1mm

となる。

この理論はニュートンの万有引力がどのスケールまで成り立つかと関係している。

この1998年当時では、ミリメール単位での万有引力の法則の確かさが確認されてなかったので、これは実験でも確かめられるということで非常に期待されていたモデルのようです。

今ではミリ単位でも万有引力は成り立ってそうなので、まだわかりませんが、実験で確認できるという点ではこの理論には期待したいところです。

ということで、まだこの世は何次元かわかりませんが、4次元時空ではどうやら収まらないようです。

2015年4月 1日 (水)

ガロア理論の頂きを踏む

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ガロア理論というのは、代数方程式や体(たい)の構造をガロア群と呼ばれる群を用いて記述する理論のことです。

といってもよくわからないと思いますが、この理論を使って、5次以上の方程式に解の公式はないということを証明したといった方がわかりやすいかもしれない。

解の公式は四則演算や冪根で書ける一般解を言います。

2次方程式の解の公式は中学でも習うほど有名で、3次方程式と4次方程式は16世紀頃に発見されました。

で、5次方程式の解の公式を巡って研究をなされたけど、発見されず、18世紀にルフィニにより不完全ながら解の公式がないこと、そして19世紀にアーベルにより5次以上の方程式に解の公式がないことを証明されました。

で、ガロアはガロア理論によりこの証明を違った方法で、より簡略に証明し、かつどういう条件ならば代数的に解が書けるかを特徴付けているところがより凄いところです。

で、このガロアさんですが、享年21歳で夭逝しました。

アーベルも27歳で肺結核で夭逝してますが、ガロアの場合、病気ではなく決闘の結果、死ぬという非常にもったいないところです。

群論が難解すぎて理解されなかった頃から生きている間は不遇な生活を送っており、凄い論文作ってその論文を当時の大数学者コーシー(コーシー・シュワルツの不等式とかで高校数学にも登場)にフランス学士院に提出してくれと預けたのに「なくしちゃった!てへぺろ」という感じで忘れ去られてしまう不運な人。

ここで提出されていたら、認められて、革命家になったり、決闘なんかしなかったかもしれないのに。。。

このコーシーさん、先のアーベルの論文も紛失してしまうというダメ人間なのです。

で、本題に戻りますと、代数方程式とかが大好きな私としては、どういう理屈で5次方程式の解の公式ないのかが以前から気になっていた。

ガロアのことが書かれた本を2,3冊読んだのですが、大筋は書かれていても証明とかもなく、ざっくり書いていて全く理解出来なかった。

まあ、一般向けのものを読んでいたのが悪いのかもしれませんが。

そんな中で、この「ガロア理論の頂きを踏む」という本を発見した。

表紙や帯にこの定理に行き着くまでの全ての定理とその証明を記載しているとあるので、これは期待できると思い読んでみた。

高校数学レベルの知識があれば、十分ついていけます。

ただ全部で500ページ、定理の数も膨大なので結構読むのに根気が入ります。

ただ例題も多いので、大分わかりやすい方だと思います。

一つ一つの定理も抽象的なところがあって、イメージがつきにくくわかりにくいところもありますが、とりあえずわかった気にはなります。

最後の証明にたどり着いた時には、まさに山を登り切ったような達成感はありました。

理解したとは言いがたいけど、どういう流れで、群論と代数方程式が結びつくのか理解できたのが大きかった。

大学で習う線形代数とかで置換とか習いますが、何の意味があるのかさっぱりわからなかったのですが、このガロア理論では大活躍してました。

ということで、数学専攻とかではないけど、数学が好きでガロア理論を知りたいという人には一番おすすめ出来る本です。

2015年1月 2日 (金)

2014年読書数

明けましておめでとうございます。

読書メーターより昨年の読書数は以下の通りでした。

2014年の読書メーター
読んだ本の数:164冊
読んだページ数:52478ページ
ナイス:567ナイス
感想・レビュー:164件
月間平均冊数:13.7冊
月間平均ページ:4396ページ

昨年は211冊と読みまくったので、それよりか50冊くらい少なくなったが、基本的に月10冊以上というノルマを課しているので、それは余裕で毎月クリアしている。

去年は相棒の小説版を読み始めて、今はseason9まで読んでいる。

ドラマの方はところどころ見ているけど、見逃しているのが結構多くて、それを補完する形になった。

またいつもより理系もの(数学とか物理関連)の方も結構読んだような気がする。

今年も同じくらいは読みたいと思う。

2014年11月 8日 (土)

積読本500冊突破

ついに積読本(買ったけど、まだ読んでない本)が500冊突破しました。

大半の400冊くらいは電子書籍なので、本が埋めるスペース的にはそれほど変化はない。

電子書籍は基本的に楽天のKoboで買っているのだが、50%引きとか40%引きとかがたまにやっていたりするし、またそのうち読むであろう本(山岡荘八の徳川家康とか北方謙三の水滸伝シリーズとか万能鑑定士Qとか)も買っちゃったりしているので、いつのまにやら増えてしまった。

年間150冊くらいは読んでいるので、何も買わずとも3年以上は読む本に困らないのだが、如何せん読んだ本と関連した本や、その著者の他の本とかもついつい買ってしまうので、積読本は全く減らないところです。

またストレスというか疲れが溜まってくると、ストレス発散なのか本を買っちゃうところがあります(ネットでだけどね!)。

心配することとしては、電子書籍の本はその買った元のサービス(私の場合だと楽天Kobo)が経済的な理由等でストップすると、買った本が読めなくなるという凄まじいトラップがあるので、まあ楽天だから大丈夫だとは思うが、消えて亡くならないことを祈るばかりです。

2014年10月12日 (日)

最近の超伝導

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基本的に読書は歴史小説か推理小説が大半ですが、たまに理系ものも読んでいる。

今日読み終わったのが、「新しい超伝導入門」という本。

超伝導は物理現象ですが、ご存知でしょうか?

超伝導はある物質の温度を低くしていくと、ある温度(臨界温度)で電気抵抗が0になる現象のことです。

電気工学の分野では「超電導」と書いたりする。

電気抵抗は温度を下げていくと、小さくなり、絶対零度(-273.15度)では0になると予想されていた。

電気抵抗は物質中を流れる電子を妨害する力のことで、主に物質の熱振動によるところがあり、温度を下げることでこの振動が小さくなる。

1908年にオランダ人物理学者であるカメルリング・オネスがヘリウムの液化に成功し、このときの温度が絶対温度で0.9K。

この液体ヘリウムで金属を冷やしたら、電気抵抗は0へ近づいていくのかと純金属の水銀で実験したところ、4.2Kのところで電気抵抗が0になった。

これが1911年の頃で、1913年にはノーベル物理学賞を受賞している。

超伝導体は電気抵抗が0なので、電流を流せば永久に電流が流れる(電気抵抗があると熱が発生してエネルギーが奪われるので、永久には流れない)。

電流が流れると、磁場が発生するので、永久電磁石となり、大電流を流せばとてつもない磁石となる。

磁石として、現在はMRIで使用され、今後はリニア新幹線にも使用されるという。

上記の本にはリニア新幹線の簡単な原理も書かれており、なかなかわかりやすかった。

臨界温度は物質によって、温度が異なるが、純金属の場合はどれも数十Kと超低温。

これに対して、純金属ではなく化合物で実験した結果、液体窒素の沸点(77K)以上で超伝導体になる物質が発見され、これらを高温超伝導体という。

2013年時点での最高温度は153Kらしい。

なぜこの液体窒素の沸点以上で区別されているかというと、それ以下の場合は液体ヘリウムなどで冷やす必要があるが、ヘリウムは窒素に比べると量がはるかに少ないので、液体ヘリウムを作るには、液体窒素に比べるとコストが高すぎる。

液体窒素は実用に耐えられるところがある。

ということで、リニア新幹線とかも超伝導体を使用するが低温を保つ必要があるので、液体窒素で常に冷却する。

その他に電気抵抗が0という点での用途として、電線があり、神奈川県横浜市鶴見区で実験的に使用されているらしい。

さらに鉄道の電線で電車の上側にある電線で2本あると思いますが、上側を饋電線(きでんせん)、下側をトロリー線という。

変電所で作られた電気は饋電線を流れ、饋電線からトロリー線に、そして電車に電気が補給され、下のレールを通して、変電所に流れる仕組みになっている。

饋電線じゃなくトロリー線1本でいいように思えるが、トロリー線だけでやろうとすると極太になってしまい、太くするとバウンドして電車の集電装置から離れてしまうらしい。

この饋電線を超伝導体に使用というのも実験されているらしい。

などなど超伝導体が日常に使用されるなんてまだまだ先だろうと思っていたら、意外と使用され始めようとしているみたいです。

ちなみに大学4年のときの研究室選びで、超伝導か宇宙かで非常に迷いました。

何気に高校時代に物理が好きになったのは電磁気学だったし、大学に入ってからもなんだかんだで電磁気学が好きだった。

ということで当初は超伝導に進もうかと思っていたのだが、うちの大学の研究室で超伝導は実験系しかなかった。

実験より理論が好きな私としては、悩んだ挙句に宇宙理論の方に進んだ。

まあ、なんだかんだで宇宙理論の方に進んでも、卒論も修論も電磁気学だったりする。

格好良くいえば、相対論的電磁気学(relativistic electromagnetics)という一般相対論+電磁気学です。

今思えば、超伝導の方に進んでいたら研究者として大学に居残るか、そうでなければどこかの大手企業の研究員として就職できたかもなと思っている。

そんな人生の方が今に比べると楽しかったかもなあ・・・

2014年9月 6日 (土)

自費出版本の入手

戦国時代の小説をよく読むようになってきているのですが、最近は専門書とか自費出版本とかにも手を出している。

情報はググって適当なサイトから得ている。

自費出版本だから売っている期間も限られているし、その期間が切れると入手が非常に難しくなる。

当然amazonにも売っていないので、古書店やヤフオクなどのオークションとかでしか手に入らない。

私がよく使うのは「日本の古本屋」というサイトで、このサイトには多くの古本屋さんが登録しており、結構マニアックな本もある。

古本屋によってはクレジット決済もできるので便利である。

たまに買おうと思った本が、実家から結構近い天牛書店の本だったりもする。

で、今回購入したのが佐野量幸の「筑後川物語」。

この著者は九州の戦国武将を描いていていて、「福岡戦国武将物語3巻」「土持戦記」や村上義清などを描いた「戦国歴史小説」とかがある。

「福岡戦国武将物語」ではタイトル通り福岡県(筑前+筑後)の戦国武将が主人公の小説3巻で「秋月種実」「田尻鑑種」「高橋鑑種」で、オタクと言えるレベルの人でないと知らないと思う。

大大名の間で巧みに権謀術数を用いて生き抜いていく姿は非常に面白かったのですが、如何せん自費出版本なんで、オタクでも知られていないと思う。

ただ「日本の古本屋」のサイトでは3巻セットでいくつかあるので、まだ入手できる。

「土持戦記」は宮崎県(日向)の大分県(豊後)よりのところの武将である土持親成を描いた作品である。

スーパーマイナーな人物と言ってもいいと思われる人物で、信長の野望とかで一応登場しているかもしれない。

三国志で例えるなら・・・楊阜くらいか?

この人物の動きからバタフライ効果のようにだんだん大きくなり、耳川の戦いにつながる感じで書かれていて、上記の者には劣るけど結構面白い。

まだ取扱中の自費出版本だから、出版社に問い合わせたら、注文できる。

頼んだら著者から送られてきて、手紙の中によくこんなマイナー本を発掘されましたねみたいなことが書かれていた。

そして、今回の「筑後川物語」はずっと探していたけど、なかなか見つからなくて苦労した。

ググって探しても九州の図書館しかにあることぐらしかわからなかったけど、「日本の古本屋」を定期的に(2日に1回くらい)見ていたら、やっと発見してすぐ購入した。

主人公は「筑紫広門」で、嫁さんが高橋紹運の妻の妹なので、立花宗茂の叔父ということになり、立花宗茂ものを読んだりすると、岩屋城の戦いぐらいでたまに出てきたりする。

筑紫氏は反大友勢力になったりするので、所領が隣である高橋氏とは個人的には仲が良いけど、戦争する羽目になったりして、その辺で悲劇とか生まれていたりする。

この本の前半はある意味恋愛ものであり、後半は戦記ものになっていて、飽きさせない展開でよかったものです。

ということで、古い自費出版本を購入しようということは滅多ににないかと思いますが、探すなら古書店に行くか、「日本の古本屋」サイトで探してみるといいと思います。

2014年6月28日 (土)

徳田本全訳資治通鑑

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世界史の授業で聞いたことがあると思いますが、「資治通鑑」という中国の歴史書がある。

宋の司馬光により編纂された編年体で書かれた歴史書です。

これまた世界史?の授業で学んだことですが、歴史書の記述方法には2通りあり、国や人物ごとに書かれる紀伝体と、とにかく年代順に書かれた編年体です。

基本的に正史は司馬遷の史記に始まり、紀伝体で書かれるのが普通です。

紀伝体は国とか人単位で書かれているので、特定の国や人を見る分には良いのですが、その年代に起きたことを知ろうとなるとなかなか面倒くさい。

実際、史記とかを年表とかにまとめたりすると、つじつまがあわなくなることもあるそうだ。

資治通鑑は戦国時代(前403年)から北宋建国の前年(959年)までを年代順に書かれている。

なんで、編年体で書かれているかというと編纂者である司馬光はガッチガチの儒者で儒学の経典である「春秋」が編年体で書かれた史書であるから、それに習ったらしい。

歴史好きでもないと覚えてはいないと思いますが、北宋は異民族に脅かされて、膨大な財政赤字を叩きだしており、それを何とかしようとした皇帝の英宗と新法党の王安石が改革しようとしたら、旧法党の司馬光が反対して、結局ゴタゴタのうちに異民族にやられて滅亡する嵌めになったということもあり、司馬光はあまり好きじゃなかった。

ちなみに中国史を格上で礎を築いた司馬光と司馬遷を合わせて二大司馬とも言う。

まあ、それはともかく中国の歴史小説とか読んでいると、結構資治通鑑が参照されていたりするので、読みたいとは思っていた。

しかし全然日本語訳のものがなかった。

まあ、正史の方でもメジャーな史記とか三国志を除けば、日本語訳されているのなんてあまりないからしょうがない。

しかし、WEB上には「『資治通鑑』邦訳計画」というのがあり、徐々に邦訳されているみたいですが、如何せん資治通鑑は全部で294巻あるので大変です。

ということで、半分諦めつつ、たまにググッていると、ついに発見したのが画像にも示された「徳田本全訳資治通鑑」という徳田隆氏による資治通鑑の翻訳本。

徳田隆氏は有名なところ?では「東周英雄伝」という春秋戦国時代を描いた漫画の翻訳をされた人である。

独特なタッチ(墨で書いたような感じ)な画でなかなか面白かった記憶がある。

それはともかく、この翻訳本が2014年3月に1巻から刊行された。

全部で30巻くらいになって、10年ぐらいかかりそうというのをどこかで見た。

まだ読んでませんが、気長に読んでいきたいと思う。

ちなみにamazonとかでは売ってなくて、アーティスタ社に注文メールを送って振込手続きをして購入する流れとなる。

値段は4600円+税+送料600円なので、一般書籍としては高いけど、研究書的なものとしてはそれほど高くない。

現在は2巻まで刊行されていて、2014年中に3巻が刊行されるそうだ。

三国志の時代は7巻とか8巻くらいなのでまだ先のようだ。

参考:徳田隆と訳著書

2014年5月22日 (木)

楽天オークション

先週のソフトボールの練習で思いっきり日焼けした結果、鼻とおでこの皮がめくれてきました。

次やるときは帽子を被ろう。

それはともかく本棚を少し整理して、何冊か本を処分しようかと考えた。

かと言ってブックオフとかで売っても安いので、試しにオークションに出品してみることにした。

出品したのは、「義風堂々!! 直江兼続 前田慶次月語り」全9巻と「義風堂々!! 直江兼続 前田慶次酒語り」全10巻など。

義風堂々は花の慶次のスピンオフ作品ではあるが、原画は原哲夫ではないものの、原哲夫の元アシスタントなのか似せては書いている。

直江兼続が上杉謙信の隠し子という設定なのが斬新ではあるものの、秘事であるのにどんどんバレていっているのが気に入らず、惰性で買ってきたものの区切りもいいし売っぱらうことにした。

で、オークションといえば普通ヤフオクではあるが、プレミアム会員になる必要があるためやめた(月額いくらか必要)。

なので、楽天オークションで出品してみた。

こちらは月額費用は不要なので、気軽に出品できる。

落札されたらラッキーかなと思って、1冊200円の全巻セット売りしたら、1週間目で「義風堂々!! 直江兼続 前田慶次月語り」全9巻が落札された。

普通に古本で売ったら、1冊100円もしないのに大したもんです。

落札金額は1800円で、多少手数料(6.4%の116円)引かれるものの十分な値段で売れた。

ちなみに振込料金は普通かかるけど、楽天銀行カードも作ったので振込料金は0で済んだ。

他のも落札されるといいけど、気長に待とうと思う。

2014年4月14日 (月)

ABC予想

Abc_2

ABC予想入門という本を読んだ。

ABC予想は数学の問題である。

互いに素な自然数a,b,cに対して

a+b=c

が成り立つ場合に、ε>0の場合に以下の不等式が成り立つ正の数K(ε)が存在するという予想である。

max(a,b,c) < K(ε) ( rad(abc) )^(1+ε)

まず互いに素というのは最大公約数が1ということ。

max(a,b,c)は()の中で一番大きい数で、今回はc。

rad(a)というのはradicalの略で、aの素因数の積を表す。例えば、a=140=4×5×7=2^2×5×7なので、

rad(a) = rad(140) = 2×5×7 = 70

またa=1024=2^10の場合は、rad(1024) = 2

となる。素因数分解して冪数を削った値と考えたら良いだろうか。

この予想が2012年の京都大学の望月教授により証明されたらしい。

現在、検証中のためちゃんとした定理にはならないが、もし証明されたら数学の中で21世紀最高とも言われる。

ちなみにその論文は500ページくらいあるらしいので、時間がかかるとのこと。

実際に検証中の中で間違いが指摘され、その都度修正版が出ているらしい。

で、この予想が証明されるとどうなのだと言うと、いろいろな数学の予想(解決済みのものも多いが)が、この予想を利用することにより簡単に証明できるという。

その中でも超有名どころはフェルマーの最終定理だろう。

フェルマーの最終定理は350年間証明されなかった定理であり、式やその内容は非常に簡単である。

n>3の整数において、

a^n + b^n = c^n

を満たす整数(a,b,c)の組み合わせは存在しない。

というのがフェルマーの最終定理である。

n=2のときはピタゴラスの定理なので、中学生でも知っている。

n=4はフェルマー直々に、n=3はオイラーが、n=5はジェルマン女史が証明している。

それ以外はなかなか証明されていなかったが、モジュラー形式や楕円関数、谷山志村予想などを駆使して、ワイルズが1995年に証明を完成させている。

その定理がこの予想(の理想版)を使えば、高校生でも証明できる。

その証明を以下に記載する。

【証明】

自然数nについて、フェルマー方程式

a^n + b^n = c^n

が成り立つa,b,cは互いに素な自然数が存在するとする。

a^n→A ,b^n→B ,c^n →C とすると、A+B=Cなので、ABC予想(理想版)から

max(a^n,b^n,c^n) < ( rad(a^n×b^n×c^n))^2

が成り立つ。

ここでABC予想(理想版)はε=1のときK(ε)=1で成り立つ場合を言う。

望月論文では具体的にK(ε)の値は定められてないようだ。

この不等式において、

左辺=c^n

右辺=(rad(abc))^2 < ( abc ) ^2 < (c^3)^2 = c^6

となる。

rad(abc)はabcを素因数分解したものから冪数をとったものだからabcより小さい。

またa,b<cは明らかななので、abc < c^3なので、右辺の不等式は成り立つ。

よって、ABC予想の不等式は以下のようになる。

c^n < c^6

よって、n<6の場合にのみフェルマーの方程式は成り立つ。

ただし、n=3,4,5の場合は成り立たないことが判明しているので、n>2でフェルマーの最終定理が成り立つ。

【証明終了】

という風に簡単に証明できる。

これはABC予想入門という本に書かれた内容で、序盤にこのことが書かれていて、わかりやすい。

中盤からはa,b,cの代わりに多項式版のフェルマーの最終定理についても書かれていて、微分を使うことで簡単に証明できて面白い。

後半は望月論文の証明で使われて、またワイルズの証明でも使われた楕円関数や保型形式について書かれているので結構難しい。

前半だけでも専門家でない数学好き(特に数論好き)の人にはお勧めできます。

2014年4月 6日 (日)

漢書

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ちくま学芸文庫の漢書全8巻を読み終えました。

漢書は中国の正史で、史記の次にくる前漢と新の史書です。

劉邦の建国した漢は一度、外戚(皇后の一族)の王莽に乗っ取られ、新という国になる。

新は15年ほどで滅び、最終的には光武帝(劉秀)により漢が復興される(後漢)。

ちなみに中国では前漢は長安を都にしたので西漢、後漢は洛陽を都にしたので東漢と言う。

なぜかというと五代十国の時代に後漢という国があり、それと紛らわしいからである。

それはともかく、漢書はその後漢の時代の班固が著者であるが、もともとは父親である班彪が史記の補完ということで作成した史記後伝をアレンジしたもので、また漢書が未完成のまま班固が死んでしまったので、妹の班昭が完成させたものである。

史記ももともとは司馬遷の父である司馬談が作成したものをアレンジしたものであるから、その点はよく似ている。

史記自体は武帝の時代まで書かれているから、高祖(劉邦)~武帝までは史記と内容がよく似ている(当たり前といえば当たり前か)。

最後まで読んでは見たものの内容という点では史記に比べると、面白みに欠ける。

キャラクタが史記に比べると生き生きしていないのは著者rの力量の差なのか、それとも儒教のせいなのか。。。

特にこの漢書では儒教(というか孔子)を賛美している箇所が多く、そこのところが非常に鬱陶しい。

また面白いことに表という章の最後に過去(前漢より前)の時代の人物のランキング表なるものがあり、なかなか面白いのだが儒教関係者は当たり前のように高ランクに位置している。

漢書の中で一番面白いのはやはり武将列伝とも言える5巻目の列伝2。

ここには衛青、霍去病、李広、李陵が登場し、この辺りがやはり一番面白い。

また田蚡、竇嬰+灌夫の外戚同士の争いや酷吏で張湯と杜周という人物はひどい人物ではあるけど、その子孫は軒並み有能な人物ばかりだったのでその家が永らえたのは興味深かった。

ちなみに漢の高祖の時代の功臣たちは粛清されたり、子孫が馬鹿だったせいでお家断絶になっているのが大半である。

また次の列伝3では霍光や西域方面で活躍した趙充国や馮奉世あたりがよかった。

この巻では、連座で左遷されたり、最終的には讒言で殺されてしまうケースが多かった。

読んでいて思ったのが、名前に流行があるのか、~充国や~延寿とか時代によりそこそこ固まっているのは、結構特徴的なのかもしれない。

そして、最後の8巻の最後の方で一番長い王莽の列伝がある。

普通なのかもしれないが、文官の列伝が多く、上奏文が多いせいで非常に読むのが辛い部分が多かった。

その点でも一般人の我々から見ると非常につまらないのかもしれない。

とりあえず、これで中国の正史で翻訳かつ文庫本化されているものは読みきった(史記、漢書、三国志の3つ)。

次は文庫化されていないけど、翻訳はされている後漢書に手を付ける予定。

文庫本じゃないので非常にお高いので、途中まで中古で入手(定価だと1冊あたり1万数千する)。

また正史ではないけど、春秋戦国時代の史書?でもある春秋左氏伝やそれの姉妹編である国語も読んだ。

戦国策も文庫本ではないやつを上中下3巻中上中を入手したので、またそのうち読む。