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2015年4月26日 (日)

赤壁の戦い:華容道について考えてみた

吉川英治「三国志」をちまちま読んでますが、今赤壁の戦いを読み終わったところです。

青空文庫でただで読めるのはありがたい限りです。

一応、まずは赤壁の戦いについておさらい。

まず三国志の時代には天下分け目の戦いが2つあり、西暦200年の官渡の戦い(曹操VS袁紹)、208年の赤壁の戦い(曹操VS孫権・劉備連合)です。

官渡の戦いで袁紹に勝利した曹操は中国の北半分(というか中心部)を制し、呉の孫権征伐へと乗り出した。

兵力差は100万VS3万(劉備軍含まず)という絶望的な差。

といっても戦場は長江(揚子江)であり、水軍不得手な曹操軍と得手な孫権軍なのでまだ孫権軍にも勝機はあり、1戦で葬り去るすべとしては火計で曹操水軍を屠る。

龐統の連環の計により曹操軍の戦艦同士を鎖で結合し、孔明の奇術で南東の風を呼び起こし都合の良い風を吹かせ、周瑜の火計で曹操の水軍を全滅させることができた。

その後、曹操の水軍基地である烏林は孫権軍によりコテンパンに攻められ、死に体となった曹操ですが、このとき江陵という城を目指して逃亡する。

この逃避行上で劉備軍が待ち受ける。

それを事前に読んだ孔明さんは次の3つの場所に伏兵を設ける。

①烏林の間道(江陵宛)に趙雲を伏兵

②その先の夷陵行きの道に張飛を伏兵

③その先の華容道に関羽を伏兵

ただ③の伏兵に関しては、孔明さんは情に厚い関羽だから死に体で恩義のある曹操を見逃すだろうと予測。

関羽は白馬の戦い(官渡の戦いの前哨戦)で、顔良、文醜を討ったことで恩は返したと反論。

では誓紙を書かせて赴かせるも、劉備はやっぱり関羽だから見逃しそうだという。

それについて孔明は「天文みると、曹操の命脈はつきてない。それならここで関羽に義理を果たさせてすっきりさせたほうがいいだろう」と言い、劉備は孔明の神算凄すぎと感嘆する。

で、実際に孔明の読み通りの展開となり、曹操は無事江陵へたどり着くことになる。

ちなみに曹操は①~③の伏兵場所に来ると突然笑い出し、「周瑜も孔明も凡才だなあ。もし自分だったらここに伏兵置いて一網打尽にするのに」と毎回フラグを立て、その都度、趙雲、張飛、関羽が現れて、「ゲゲッ」と言って逃げ出す始末。

少なくとも③のところで言い出した時には、兵士たちは「丞相がまた言い出した。趙雲、張飛と来たら、次は関羽が来ちゃう。余計なこと言わんといて!」と思ったに違いない。

さて、本題に入りたいと思いますが、華容道に関羽を配置した結果、曹操は逃亡してしまうわけですが、関羽以外を配置したらいいじゃねえかと思う。

生半可のやつなら突破される危険性があるなら、張飛か趙雲・・・粗忽な張飛よりも与えられた仕事はきっちりやりとげそうな仕事人趙雲に任せれば、間違えはないだろう。

なので①を関羽、③を趙雲にすれば曹操を簡単に打ち取れそうなもんです。

①の仕事は曹操にとって知名度のある武将が登場すればなんなく果たせる仕事なので、関羽で全然問題ないと思う。

ということを論理的に考えれば問題ないような気がする(私的には穴は見つからない)が、如何に神のごとき孔明さんでも天文(後世から見た史実)には勝てないもので、結果が同じならより良い方がいいということで、演義のような話になったと言える。

またWikipediaの赤壁の戦いの項目を見てみると、「仮に曹操を討ち取れたとしてもその分、孫権が強大になるだけなので、それよりかは曹操を生かした方が良い」ということを言ったように書かれているが、羅漢中の三国志演義には記載は見当たらない。

しかし結果的には強大になるかもしれないが、それは大分先の話だと思う。

こんな危急存亡の秋なのにたった3万(増員して5万程度か)しかない兵力だし、仮に他に守備にまわしていた分を追加してもたかがしれてるから、進軍速度は遅そう。

この場合、劉備は用済みということで、周瑜に速攻攻められる危険性はあるけど、演義の孔明ならなんとかできるでしょう(兵力差もそこまでないし)し、孔明の舌先三寸でなんとかなりそうな気がする。

ということで曹操を生かした方が天下三分の計目指すには良いかもしれないけど、天下統一を目指すなら、曹操死んだほうがまだ可能性はありそうな気がする。

まあ演義なんてお話なんで、歴史的史実は動かせないからしょうがありませんが、改めてこんなことを考えてみました。

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